2016年12月1日木曜日

《エフゲニー・オネーギン》キャスト変更のお知らせ

《エフゲニー・オネーギン》オネーギン役で出演する予定になっておりましたディミトリ・ホヴォロストフスキーが、健康上の理由で降板することとなりました。ホヴォロストフスキーは2015年に脳腫瘍の診断を受け治療を行ってきましたが、その病気の影響で平衡感覚に支障が生じ、当面の間、オペラの舞台に立つことが困難となりました。(下記にご本人からのメッセージがございます。)

ディミトリ・ホヴォロストフスキーの降板に伴い、ペーター・マッテイがオネーギン役の代役を務めます。ご了承ください。

ペーター・マッテイ
(C) Håkan Flank
ペーター・マッテイ(バリトン): スウェーデンが生んだ世界的バリトン。長身から繰り出されるドラマティックで艶のある美声を武器に、モーツァルトからワーグナー、ロシアオペラまで幅広いレパートリーで活躍。METではこれまで118公演に出演し、ライブビューイングでも《セヴィリャの理髪師》(06-07)フィガロ役、《フィガロの結婚》伯爵役、《タンホイザー》ヴォルフラム役などで記憶に残る数々の名演を残してきた。2013年にMETでも初披露したオネーギン役は世界の歌劇場で歌い絶賛されてきた当たり役。



【ホヴォロストフスキー氏からのメッセージ】

すべての友人たち、ファンの皆様、同僚たちへ:

しばらくの間、オペラの舞台から離れなければならないことになり、大変残念な気持ちでいっぱいです。

病気の影響で平衡感覚に支障を感じており、オペラの舞台で演じることが極めて困難な状態となっています。

コンサートやリサイタル、レコーディングの活動は続けていく予定です。歌うことは私の生き甲斐であり、これからも、世界中の人々に喜びを届けていきたいと思っています。

私のオペラ人生のなかで今回一息つき、仕事と仕事の間にもう少し休みを取りながら、自分自身の健康や治療に専念する時間を持ちたいと思っています。

皆様の愛情、温かいメッセージ、励ましの言葉に心から感謝いたします。皆様の支えは、私にとってかけがえのない宝ものです。

愛をこめて

ディミトリ・ホヴォロストフスキー