2016年10月28日金曜日

ラトル指揮!MET渾身の《トリスタンとイゾルデ》現地レポート

小林伸太郎(音楽ライター/NY在住)

 メトロポリタン・オペラがリンカーンセンターにある現在の劇場に移ってから、今年はちょうど50年目となる。METはこの記念すべき2016-17シーズンを 、ワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》新演出上演で926日に開幕した。

 決して満たされることのない愛を描いた、ワーグナーの最もロマンティックで濃密な作品である《トリスタンとイゾルデ》。後に「トリスタン和声」と呼ばれる独特の和声など、音楽史上、革命的な作品として知られるが、満たされない愛そのままにうねる独特の響きは、その世界に取り憑かれたら最後、抗い難い魅力で聴くものを虜にしてしまう。上演に5時間以上かかり、オーケストラ、歌手に対する要求がとりわけ厳しい大作でもある。そんなエピックを50周年記念の初日に持ってきたことに、METの過去に対する誇りと、未来への意気込みが感じられる。

2016年10月27日木曜日

《トリスタンとイゾルデ》上映時間確定のご案内

11月12日(土)より公開の第1作《トリスタンとイゾルデの上映時間が約5時間7分(休憩2回)に確定いたしました。

詳しいタイムスケジュールはこちらです↓

2016年10月24日月曜日

《トリスタンとイゾルデ》ニューヨーク現地評のご紹介


ニーナ・ステンメの声はまさに自然の驚異だ。
-The Guardian

斬新な新演出に、強力なキャスト陣が集結した。特にイゾルデ役のソプラノ、ステンメは衝撃的だ。トリスタン役のスチュアート・スケルトンは音楽的誠実さを持って情感豊かに歌いあげた。
New York Times

力強い新演出、そしてゾクゾクさせられる歌唱
Wall Street Journal