METが世界に誇る音楽監督、ジェイムズ・レヴァインが、去る5月19日にニューヨークのカーネギー・ホールでのMETオーケストラ公演で、指揮者として約2年ぶりとなる復帰を堂々と果たしました!
マエストロが電動の車椅子でステージに登場すると、会場は嵐のようなスタンディング・オベーションで満たされ、鳴りやまない拍手は1分以上にも及びました。
当公演の2,804席のチケットは完売。演奏プログラムはレヴァインが得意とするワーグナー、そしてベートーベン、シューベルト。2年ぶりの公演にもかかわらず、METオーケストラとの堅い結びつきは全く失われず、溢れんばかりの烈しくも優美な音楽世界が会場を満たしました。
車椅子の上でもまるで飛び跳ねるように、時にオケに笑いかけたりしながら、ダイナミックに悠々と指揮を披露したレヴァイン。現地各メディアは、まさに大成功の復帰公演になったと絶賛しました。
今秋から上映予定の新シーズン、METライブビューイング2013-14では、ヴェルディ《ファルスタッフ》、モーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》にてレヴァインが指揮します。いまから待ち遠しいですね!
復帰コンサートの模様やレヴァインのインタビューをニュース映像でご覧頂けます↓
http://www.metoperafamily.org/metopera/news/features/news-flash/levinereturn
2013年5月24日金曜日
2013年5月10日金曜日
シーザーとクレオパトラ 運命の出会い
2013年5月2日木曜日
極上のエンタテインメント!《ジュリアス・シーザー》現地レポート
小林伸太郎(音楽ライター/NY在住)
MET今シーズンの最後のニュー・プロダクションとして上演された《ジュリアス・シーザー》は、ヘンデルのオペラとしては最もポピュラーな作品だ。歴史上実在したパワー・カップル、シーザーとクレオパトラを主役として、愛と欲望、陰謀が渦巻く冒険とロマンの世界となれば、それも当然だ。デイヴィッド・マクヴィカーの演出は、そんなゴージャスなバロック・オペラの世界を、誰もが楽しめる極上のエンタテインメントに仕立て上げてくれた。